酵母作りで大切な温度
今日もニュースレターをお読みいただきありがとうございます。
フルーツ酵母の魔術師
果物を自在に操り自家製フルーツ酵母のパンを作るパンプロデューサー
Happy Bakingの幸治里織(こうじさおり)です。
酵母作りで大切な温度
今回は、酵母作りでとても大切なことのひとつ
温度
についてお話しします。
酵母作りでは、温度管理がとても重要です。
というか、きちんと温度管理をせずには
いい酵母はできません。
酵母菌が活動できる温度は、結構幅広くて4〜40度。
最も活性が高くなるのは25〜35度です。
私は経験上、酵母作りにおいては28〜32度をキープすることで
発酵力が強く、また、酸味の少ない酵母ができるということが多いということから
講座での説明も28〜32度をキープするようお伝えしています。
この温度から外れると、乳酸菌や酢酸菌が活発になり
酸味が出やすくなります。
温度変化の少ない、安定した温度で酵母エキスを育てることで
発酵力がよく、風味の豊かな酵母が出来上がります。
乳酸菌や酢酸菌は悪者ではなく
自家製酵母パンの風味をよくしてくれる仲間なのですが
これらが強く働いてしまうと酸味が強く出過ぎて
酸っぱいパンになるのです。
特に酢酸菌は酵母が最も活動しやすい温度と
同じ温度帯で活動します。
乳酸菌も、酵母と同じ活動温度(4〜40度)なのですが、
こちらの場合は30度以上の高温か、
20度前後の低めの温度で活発に活動するようです。
このように、酵母が活動しやすい温度を
安定的に供給するということは
酵母エキス作りにおいてとても大切なことになります。
決して、「常温」で作る、ということをせずに、
保温できる機材を使用し、酵母エキスを作ってくださいね。
すでに登録済みの方は こちら